『奇跡の甘味料』

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子どもの頃から知っている甘さ。はちみつ。
だけど、歳を取るにつれてわかってきた事がある。それは、自然だけが成せる味であり、奇跡の配合であるということ。その製法を丁寧に、敬意を払って作られている養蜂家がいらっしゃいます。

私がビーハイブさんのはちみつを口にしたきっかけは偶然にも奥本農園の近くに販売店があり、店主の方(生産者のお父様)とお知り合いになったのがきっかけでした。ヨーグルトに入れて食べたのが最初だったと思います。
私はもともと繊細な味や、風味等と言ったものはわからない舌の持ち主なので、何気なく食べ進めるにつれて、だんだんその事に気づき始めました。
口の中でやさしく、長く続く甘さと、鼻にぬけるさわやかな香りを。
瓶を手にとってラベルを見ると『アカシア』と書いてありました。


「はちみつって味の種類があるの?」っと思っていた私が本当に恥ずかしいです。はちみつの季節と場所と味の関係性や、養蜂家の過酷なお仕事を知ると、ティースプーンですくった一杯のはちみつを愛おしく、ゆっくりと味わいたくなるような気持ちに変わりました。それと同時に黄金色に輝くのその色は、はちみつの神秘性を表現するに最適な色だとも思いました。


今回は、ビーハイブ(販売店)のはちみつを作り、ミツバチと一緒に伊豆と北海道を移動する村上養蜂さんにインタビュー形式でお答え頂きました。


Q1:
ビーハイブさんが販売しているはちみつの種類を教えて下さい。
A1:
4月にさくら(伊豆)
5月~6月にみかん(伊豆)
6月に百花蜜(伊豆) クロガネモチ、ハゼなど
7月にアカシア(北海道)
7月~8月にクローバー(北海道)
8月に菩提樹(北海道)
8月中旬~百花蜜(北海道) ハギなどが出来ます。
Q2:
採れる花で、みつの色や、香りが違いますが、それぞれの味の違いを教えて下さい。
A2:
◎アカシアは一番くせがなく、さらっとした感じです。色はより薄いものが純度が高く、良いとされています。
◎さくらのはちみつは、さくらの花を連想させるとても豊かな香りがあります。特にお砂糖代わりに紅茶に入れると、ふんわりと香りがたちのぼり、ほんのりと幸せな気分になれます。
◎みかんのはちみつは、柑橘系のさわやかな香りとほのかな酸味があります。色は少し黄色みがかっています。
◎クローバーのはちみつはとても濃厚な甘みがあります。お客様からは「懐かしい味がするはちみつ」といわれることが多いです。最もはちみつらしい味とも言えます。
◎菩提樹のはちみつは、他のはちみつに比べてとても個性的な香りがします。お客様によっては「木の香りがする」「ハーブみたい」と言われることもあります。
Q3:
養蜂で難しいと感じる事は何ですか?
A3:
自然条件に非常に影響されるので、人間の技術だけではどうにもならない部分もあり、年によって豊作と不作の波が生じるところです。また、移動養蜂をしていますと、特に春や初夏の長距離輸送に非常に気を遣います。蜂は巣箱に閉じ込めた状態でトラックに積んで運びますが、気温が高い時期にはミツバチが騒いで高熱を発するため、輸送に失敗するとその高熱のために大切な蜂を死なせてしまうことにもなりかねません。
Q4:
はちみつを使っておすすめのレシピ又は使い方はありますか?
A4:
生姜をはちみつに漬けておくと、飲み物にしたり、生姜焼きをしたりと、便利に使えます。お肉の下味にはちみつを使うと、お肉が柔らかくなるという利点もあります。煮物などにも、ほんの少し加えると、コクと照りが出て、味に深みを増します。
Q5:
保存方法はどうしたら良いですか?(寒さで白く沈殿物ができたしまった場合の対処は?)
A5:
常温で直射日光を避けて保存してください。寒い所に置いておくとか、時間が経つと遅かれ早かれ結晶してしまう性質があります。このような場合は60℃以下のお湯で湯煎すで湯煎にかければ元に戻ります。ただし60℃を超える高温で湯煎すると香りが飛んでしまいでしまいますし、ビタミンなどの栄養素も壊れてしまいますので、低温でゆっくり溶かして湯煎してあげて下さい。
Q6:
はちみつを販売していて、消費者が誤解している、もしくは、はちみつに対しての考え方で、消費者とのズレを感じたことはありますか?
 
A6:
1つ目は、結晶するはちみつが本物とか偽物とかの判断基準になっていること。結晶になりやすいか、なりにくいかは、はちみつに含まれるブドウ糖の含有量で決まるので、本物でも結晶しやすいものと結晶しにくいものがあります。
2つ目は、誤解というより、残念なことに本物のはちみつのおいしさを知らない人がとても多いことです。輸入はちみつに多くみられるケースですが、安価なはちみつは、加糖はちみつと言って、はちみつ以外の甘味料を加えたものがありますし、その他には、高温加熱処理を加えて、糖度の低い、薄いはちみつから水分を飛ばして、人工的に糖度を上げたものなどもあります。これらのはちみつは香りもほとんどしませんし、味にも複雑さがありません。純粋な天然はちみつは、種類によってこんなに色も味も香りも違うということを、たくさんの方に知っていただきたいです。

インタビュー中に私の質問で、『現在作られているはちみつの種類は?』と伺った時に村上養蜂さんは、

『はちみつを作るのはミツバチですから。人間は何も作りません(笑) 人間はミツバチが作って貯めたはちみつを絞って集めるだけです。』

とおっしゃいました。
それは一見、他力本願な表現に聞こえますが、そこにはミツバチを大切に扱い、”共生している”からこその一種の”信頼関係”があると私は感じました。


もう一つ感じた事は、村上養蜂さんは現代人が忘れかけている自然に対する「尊敬」と「畏怖」を 肌で感じて生きている方なのではと思いました。「人間は何もつくりません」という言葉の裏には、自然とまっすぐ向き合い仕事をする事によって「疑心」も「過信」もなく、「当然」という思いで、出来上がるはちみつを販売しているような気が致しました。たぶんですがそれが販売されているはちみつの「自信」になっているのではと思います。


今、あなたの目の前にティースプーン一杯の
バニラアイス、
こしあん、
チョコレートソース、
はちみつ、
があります。
その中で1つしか食べられません。あなたは何を選ぶでしょうか?

ビーハイブさんのはちみつを一度食べてから、考えて欲しい選択です。


[今回お話を伺ったこだわりの生産者]
(写真左)販売店ビーハイブ店主 栗畑さん
(写真右)村上養蜂のご夫婦
庭先養蜂から始め、今では伊豆から北海道までミツバチと共に移動する村上養蜂さん。東御市で村上養蜂のはちみつを販売するビーハイブさん。村上養蜂さんのはちみつはネットからも購入できます。取扱店の一覧も掲載されております。
詳しくはビーハイブサイトをご覧下さい。
>>国産はちみつのお店 ビーハイブ


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